障害福祉職員と全産業の賃金差約8万円 厚労省試算、格差広がる

2025年0409 福祉新聞編集部

厚生労働省が「2024年賃金構造基本統計調査」(3月17日発表)に基づいて試算したところ、障害福祉職員の賃金は30万8000円だった。全産業平均の38万6000円より7万8000円低かった。23年は6万5000円の差だったが、1万3000円広がった。

3月27日の「障害福祉サービス等報酬改定検討チーム」で示された。厚労省は賃金差について、同調査には24年6月施行の「福祉・介護職員等処遇改善加算」の効果が十分に反映されていないことや、同加算未取得の事業所も含まれていることなどが影響していると説明した。

24年度改定では処遇改善について、24、25年度の2年分を措置し、26年度の対応は実態把握や財源などの状況を見ながら、26年度予算編成過程で検討するとされている。

厚労省はその実態把握について、24年度補正予算の補助金による処遇改善が現場に行き渡るのを待って7月ごろに調査を行い、26年度予算編成過程に間に合うようにするとしている。

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