東京・日野市が独自の保育ガイドライン 保護者支援など好事例掲載

2025年0411 福祉新聞編集部

東京都日野市は3月、保育の質向上に市独自のガイドライン「日野市保育手帖」(125ページ)を策定した。市内の全認可保育施設から募った好事例を収録したことに加え、定期的に保育を振り返るためのチェックリストも掲載。市は冊子を市内の認可保育所などに配布して市全体で保育の質向上を目指す。ガイドラインは同市ホームページから閲覧できる。

学識経験者や公立、私立の保育園長、同市保育課長でつくるガイドライン策定に向けた委員会(委員長=井口眞美実践女子大教授)が2023年10月に発足。今年3月までに計15回の会合を開いて議論を重ねてきた。

加えて市内すべての認可保育所、小規模保育事業所も策定に携わった。全44施設の職員が参加するワーキンググループを設けて、保育の好事例についてより良い掲載方法などを検討した。

完成したガイドラインは、年齢別の保育、配慮が必要なこども、不適切保育、保護者支援、食育、研修などの91の好事例を紹介。保育士個人、クラス単位、園全体で活用できるチェックリストも掲載し、定期的な保育の振り返りに役立ててもらう。

市保育課によると、今後必要に応じて改訂を重ねることも見据える。今年度はチェックリストの活用事例の共有などに取り組む方針だ。


日野市保育の質ガイドライン(第1版)|日野市公式ホームページ

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