児童虐待の相談対応 22万5509件で過去最多
2025年04月11日 福祉新聞編集部
全国の児童相談所が2023年度に対応した児童虐待相談が前年度から5%(1万666件)増の22万5509件で過去最多を更新したことが3月25日、厚生労働省の取りまとめで分かった。
相談の種別でみると、心理的虐待が最も多く、13万4948件で約6割を占めた。身体的虐待5万1623件(22.9%)、こどもの世話を怠るなどの「ネグレクト」3万6465件(16.2%)、性的虐待2473件(1.1%)が続いた。主な虐待者の割合は実母が48.7%、実父が42.3%だった。
こども家庭庁は、26年度までの2年間で、児相で対応に当たる児童福祉司を910人程度増員する目標を掲げており、併せて業務効率化などによる定着支援も講じるなど相談体制の強化を図る方針だ。