賛育会病院が「赤ちゃんポスト」開始 内密出産も運用
2025年04月07日 福祉新聞編集部
社会福祉法人賛育会が運営する賛育会病院(東京墨田区)は3月31日、病院の担当者のみに身元を明かして出産する「内密出産」、親が育てられない乳児を匿名で預かる「ベビーバスケット」(通称・赤ちゃんポスト)の運用を開始した。医療機関では熊本市の慈恵病院に次いで2例目となる。
内密出産は電話で相談を受け付け、出産費用は原則本人負担。ベビーバスケットは生後4週間以内の乳児が対象、24時間態勢で対応する。
都によると、内密出産で生まれたこどもや、ベビーバスケットで受け入れたこどもは児童相談所が一時保護し、乳児院への入所や里親への委託に向けた手続きが進められる。
要対協に検証部会
都は今後、賛育会の取り組み状況を検証するため、要保護児童対策地域協議会(要対協)の下に、医療関係者や弁護士ら有識者でつくる検証部会を設ける予定だ。