いじめレスキューセンター開設 社会福祉士等専門職を配置(福岡)

2023年1110 福祉新聞編集部

福岡県は、いじめに関する相談窓口として、新たに「いじめレスキューセンター」を1日付で設置した。社会福祉士や精神保健福祉士といった資格を持つ支援員を配置。いじめの早期発見・解消を図る。

 

相談対象は県内すべての小中高校や特別支援学校などに通う児童生徒と、その保護者。支援体制は、社会福祉士、精神保健福祉士などの有資格者3人と、弁護士1人を配置する。

 

学校への相談を迷ういじめや、学校への相談後に第三者による支援を希望するいじめ事案を対象に、いじめレスキューセンターが相談に応じる。

 

相談内容に応じて、相談者の同意のもと支援員や弁護士が学校を訪問し、状況を確認。いじめ解消に向け、今後の対応について学校側と協議する。相談者に対しては、学校との協議結果を報告し、報告後3カ月をめどにフォローを実施する。

 

電話、メールで相談を受け付けるほか、対面の相談(予約制)や学校との調整活動などを実施する。センターの開設日時は、日曜日から金曜日までの午前10時から午後6時。

 

県によると、県内のいじめ認知件数は2017年度8926件だったのに対し、22年度1万6587件と倍近く増加したという。

 

10月24日に記者会見した服部誠太郎県知事は「センター設置により、重大化、長期化するいじめを1件でも多く減らしていきたい」と話した。