認知症医療第一人者の長谷川氏 娘が「認知症日記」出版

2025年0719 福祉新聞編集部

認知症医療の第一人者である長谷川和夫医師の足跡を娘がつづった「父と娘ときどき母の認知症日記」=写真=が6月20日、出版された。4年前に92歳で亡くなる直前の様子などを記した日記風エッセー。手書きの遺言や家族写真も収録されている。

長谷川氏は1974年、高齢者の認知機能を評価する「長谷川式簡易知能評価スケール」を開発した。2001年には社会福祉法人浴風会の認知症介護研究・研修東京センター長に就任。痴呆から認知症に名称が変わった際の立役者でもある。17年には自らが認知症であることを公表し、当事者の思いを発信する活動もしてきた。

著者である娘の南髙まりさんは精神保健福祉士として障害福祉の現場に勤務。長谷川氏が80歳を超えた頃から講演会などに付き添ってきた。21年に共著を発行しており、本書は続編に当たる。

発行は中央法規出版。定価1400円(税別)。四六判、178ページ。

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