離島で初、おもちゃ図書館 自由に遊べて貸し出しも〈宮古島市社協・沖縄〉

2025年0711 福祉新聞編集部
開所式には特別支援学校に通うこどもたちも参加した=宮古島市社協提供

沖縄県宮古島市社会福祉協議会は6月10日、同社協地域福祉課が入る平良老人福祉センターに、こどもが保護者らと一緒におもちゃで自由に遊べ、貸し出しもする「おもちゃ図書館」を開設した。沖縄労働金庫の支援や、地元住民からの物品寄付を受け、おもちゃ約80点と絵本約270冊をそろえた。市社協によると、県内で3カ所目のおもちゃ図書館となり、離島では初だという。

おもちゃの図書館全国連絡会によると、おもちゃ図書館のスタート当初は障害児のための活動だったが、現在は障害のある子もない子も共に遊び、交流して育ち合う場として全国に広がっている。

以前からおもちゃや絵本を通じて遊びの楽しさを知ってもらう手伝いをしたいと考えていた同市社協は地元企業、住民の協力を得ながら開設に向けた準備を進めてきた。

同市在住の0歳から小学6年生までが利用でき、保護者ら大人の付き添いが必要になる。おもちゃ2点と絵本2冊を無料で最長2週間貸し出す。土日祝日、年末年始、慰霊の日は休み。

開所式には校外学習を兼ねて県立宮古特別支援学校小学部のこどもたちも参加した。

市社協の担当者は「利用のついでに、子育てや発達に関する相談も気軽にしてもらえるような場にしたい」と話した。