教育・保育施設の事故 22年は過去最多の2461件(こども家庭庁)

2023年0823 福祉新聞編集部

 こども家庭庁は8月1日、2022年に国に報告があった教育・保育施設における事故件数を公表した。前年から114件増の2461件で過去最多となった。このうち死亡事故は5件で前年と同数だった。

 

 保育所や認定こども園、幼稚園、放課後児童クラブ(学童保育)などで発生した死亡事故と、治療に30日以上要する負傷・疾病を伴う重篤な事故で、22年中に国に報告があった件数をとりまとめた。

 

 死亡事故を除く事故(2456件)の内訳は骨折が最も多く、1897件だった。発生場所は施設内の室外(園庭など)が1256件で最多。施設内の室内926件、施設外273件が続いた。

 

 事故件数(死亡事故除く)を施設別にみると、認可保育所が最も多い1189件。次いで学童保育565件、幼保連携型認定こども園482件だった。

 

 死亡事故件数は横ばい。死亡事故発生時の状況は睡眠中や食事中などで、原因不明3件、窒息と溺死がそれぞれ1件だった。

 

 保育施設の重大事故防止に向け、国は「ヒヤリハット」事例集の公表や、保育所などが運行する送迎バスに安全装置の設置を義務付けた。

 

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