雇用分野での障害者差別相談件数、2022年度は減少〈厚労省〉

2023年0615 福祉新聞編集部

 厚生労働省は5月31日、雇用分野での障害者差別について全国のハローワークに寄せられた相談件数が2022年度は225件で、21年度の244件を下回ったことを公表した。16年4月施行の改正障害者雇用促進法が障害者差別を禁止して以来、相談は19年度まで増えたが、20年度からは減少している。

 

 雇用分野での障害者差別とは「不当な差別的取り扱い」(例=採用の条件から外す)、「合理的配慮を提供しない」(例=採用試験の回答時間を延長するなどの配慮をしない)を指す。

 

 相談内容のうち、不当な差別的取り扱いに関するものは大きく減ったが、合理的配慮の提供に関するものは横ばいで推移している。

 

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