8000人のこどもに夏休み中の食料支援(埼玉県社協)

2024年0827 福祉新聞編集部
寺子屋に集まったこどもにレトルト食品を配付した

埼玉県社会福祉協議会は、夏休みで給食がなく、食事の回数が減り栄養をとれないこどもへの食料支援として、レトルト食品を配付している。今回は特に生活困窮家庭のこどもに届けるため、無料学習支援教室を運営している団体を通じて行っている。

食料支援は冬休みも行っており、今回で8回目。生活習慣の維持や学習意欲の向上につながるほか、こどもを見守る機会にもなっている。

配付しているのは、パックご飯とレトルトの牛丼かハヤシのセットで計1万7000食。県内ネットワーク団体、市町村社協とも連携し、135の無料学習支援教室などで配り、約8000人のこどもに届けることを想定している。

19日には同県吉川市の高富集会所で開かれた「寺子屋」に集まったこども十数人に配付された。寺子屋では教師や学生が勉強を教えるほか、うどん打ちなど体験型イベントも行っている。こどもの居場所となり、地域の人と交流する場にもなっている。

レトルト食品の購入には県社協の「こども食堂・未来応援基金」を活用。基金は個人と企業の寄付で成り立っており、昨年度は2億1300万円が集まったという。