勤務復帰に意欲4割 元保育士の働き方意識調査〈日本生命〉
2025年09月29日 福祉新聞編集部
日本生命は18日、保育士の仕事に対する意識や働き方に関する大規模調査の結果を公表した。保育士として働いたことがあるが、今は違う「元保育士」の42・9%、保育士資格を持つが、保育士として勤務したことがない「潜在保育士」の46%が短時間勤務であれば、保育士として働きたいと回答した。
6月13~18日にインターネットで実施し、20~59歳の保育士1521人が回答。内訳は現役保育士767人、元保育士543人、潜在保育士211人。
調査結果によると、保育士を辞めたいと思ったことがない理由について、「職場の人間関係が良好で居心地が良い」が20・4%で最も多く、「仕事とプライベートの時間を両立できている」(19・5%)が続いた。
一方、現役保育士の5割が辞めたいと思ったことがあると回答。理由は「給料が低い、業務内容に見合った報酬が得られない」(38・8%)が最多。次いで「人手不足で常に忙しい」(32%)、「求められることが重くて精神的な負担が大きい」(29・4%)が多かった。
調査は日本生命や学研ホールディングス、社会福祉法人すくすくどろんこの会など6社1福祉法人が参画する「保育イノベーションコンソーシアム」の活動の一環で実施。調査結果を基に、コンソーシアムは保育士がゆとりを持ってこどもと向き合える環境整備と、保育士の仕事の魅力をさらに高めるための取り組みの検討を進めるとした。