学習支援の場を提供 経済苦世帯などに無料で(宮崎市社協)

2025年0328 福祉新聞編集部
ボランティアに教わりながら勉強に励むこどもたち=宮崎市社協提供

塾に通わせる経済的余裕がない、安心して学習できる環境の確保が困難な世帯を応援しようと、宮崎市社会福祉協議会は市社協が入る市総合福祉保健センターの一室を活用して学習支援の場を提供している。

こどもたちの心がホッとするような居場所になればとの思いを込め「KOKOROOM」と銘打ち、昨年9月に始めた。毎週土曜(午前10時~正午)に同センターの一室を自習室として開放。市内の生活福祉資金特例貸付利用世帯、ひとり親世帯、生活保護世帯などの小学5年~中学3年が対象となる。

事前登録制で利用は無料。各自が教材を持参して宿題や受験勉強に取り組む。地元の大学生らがボランティアとして見守り、分からない問題などがあれば気軽に質問できる。

今年度は中学生5人が利用。このうち3人は中学3年で、全員が志望校に合格した。

市社協の担当者は「最初は緊張した様子だったが、徐々に慣れ、季節のイベントも楽しんでいた。一層周知を徹底して利用者を増やしていきたい」と話した。

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