「手話リンク」導入 登録不要、通話料県が負担〈神奈川県〉
2025年09月05日 福祉新聞編集部
神奈川県は、聴覚や発話に困難がある人が手話通訳者を介して県に問い合わせる「手話リンク」を代表電話に導入した。県のホームページにある「手話で電話する」をクリックし、パソコンやスマホの画面越しに手話通訳者に用件を伝えると、県の担当部署につながる。担当部署からの回答は手話通訳者が手話で伝える。
2021年7月に全国で始まった「電話リレーサービス」を活用する。聴覚や発話に困難がある人が同サービスを使うには事前登録が必要で、通話料もかかる。
これに対し、手話リンクは事前登録が不要で、通話料は県が負担するため利用者にはかからない(ネット通信費はかかる)。
手話リンクは4月、日本財団電話リレーサービスが法人向けに始めたサービス。法人は初期費用なしで導入できる。都道府県での導入は鳥取に次いで神奈川が2番目で、総務省も8月13日に導入した。