ハーブティーに新商品 障害者就労B型事業所の工賃増へ〈弘済学園・神奈川〉
2025年12月11日 福祉新聞編集部
公益財団法人鉄道弘済会の総合福祉センター「弘済学園」(神奈川県)は1日、障害者が通う就労継続支援B型事業所で作るハーブティーの新商品の販売を始めた。
商品名は「月詠」。女性の生理現象に伴う苦痛を想定し、そうした時でも楽しく過ごせるようにと命名した。4年前に創ったブランド「丹沢」の一つだ。
同日、JR東京駅構内のイベント会場で開いた恒例の展示・販売会「第63回わたしたちが創る展」でデビューを果たした。
就労B型事業所の平均の月額工賃は「丹沢」の発売前は2万4000円だったが、2024年は3万4100円と1・4倍になった。
弘済学園は知的障害や発達障害がある児童の入所施設のほか、18歳以上の障害者が自宅から通う就労B型事業所を持つ。学園がある秦野市は丹沢山地のふもとで、地下水が豊富なことで知られる。
地名にちなんだ「丹沢」は、自社農園で化学肥料や農薬を使わずに育てたレモンバームなどを加工したもので、価格はいずれもティーバッグ7包入りで税込み1400円。オンライン通販でも購入できる。

