デフリンピックパネル展 大会の意義学ぶ〈筑波技術大〉

2025年0725 福祉新聞編集部
左から大杉教授、中村さん、星野さん

聴覚障害者の国際的スポーツ大会・デフリンピックへの理解を深めてもらおうと、筑波技術大は7日から11日まで、天久保キャンパス大学会館でパネル展を開催した。8日には、同大学生でデフリンピック内定選手が訪れ、大会の歴史などを学んだ。

訪れたのは陸上800メートル・1500メートルの中村大地さん、テコンドーの星野萌さんら7人。

パネル展は、大会概要や開催意義などを説明したものから、最初の開催から現在までの変遷をたどった年表、日本選手団が初めて参加したときの記録などを紹介している。

パネルを制作した社会福祉法人全国手話研修センター「デフリンピックに関する資料の収集・保存、展示、普及のためのプロジェクト」委員長でもある同大の大杉豊教授が手話で学生たちに説明した。

デフリンピック開催当初の競技で、陸上のスタートの合図に実際の信号機を使っていたことや、最初に日本選手団が出場した大会で、規律やスポーツマンシップを重んじる様子に他国の選手団が関心を寄せていたことなどを聞いた学生は、一様に感心していた。

パネル展での説明を終え、大会への意気込みを聞かれた中村さんは「お世話になった人に恩返しできるよう頑張りたい」と話した。

0 Comments
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る