障害者週間の集い 当事者、支援者表彰も
2024年12月20日 福祉新聞編集部東京都と公益財団法人日本チャリティ協会は4日、2024年度障害者週間記念の集い「第44回ふれあいフェスティバル」を都庁第一本庁舎で開いた。障害や障害者に対する理解と関心を深めることを目的に、毎年12月3~9日の障害者週間に開かれており、今年も多くの参加者が会場を訪れた。
冒頭、記念式典として障害者福祉関係知事賞の授賞式が行われた。自立生活者部門は、障害当事者として自立生活を実践し、障害者の模範になっているとして、大田区の長谷川剛史さんが受賞した。
長谷川さんは「電車の車両清掃会社に29年間務めたが、コロナ禍で辞めることになった。その後、レンタカーの清掃などをする会社に再就職してもうすぐ3年。長く仕事が続けられるよう体に気をつけて頑張る」と話した。
このほか、自立支援功労者として、障害者の自立を支援する事業に尽くしたことをたたえ、都重症心身障害児(者)を守る会の京谷美智子さん、社会福祉法人くすのき会の若林眞利子さんがそれぞれ受賞した。
その後、都立白鷺特別支援学校和太鼓部の演奏や、聴覚障害者で俳優の忍足おしだり亜希子さんと俳優の三浦剛さん夫婦によるトークショーが行われた。
忍足さんは、障害のない三浦さんが積極的に手話を覚えるなど歩み寄りの姿勢もあり、結婚に踏み切ったというエピソードを披露。来年度に開かれる東京デフリンピックを引き合いに出し「言葉が通じなくても、気持ちを伝えるのが一番大事」とコミュニケーションの重要性を伝えた。
三浦さんは「聴覚障害者が困っている場面があれば、遠慮せず関わってほしい。たとえ手話が間違っていたとしても、表情で伝わるから」と話した。