ケアマネ受験要件緩和を検討 更新時の研修も論点に

2024年0711 福祉新聞編集部

厚生労働省は6月24日、ケアマネジメントに係る諸課題に関する検討会を開き、ケアマネジャーの受験要件の拡大などを検討したい考えを示した。

現在、ケアマネの試験を受けるには、社会福祉士や介護福祉士、看護師など医療や福祉の資格があり、5年以上の実務経験が必要。ただ、2014年度に17万人を超えていた受験者は、現在5万人を下回る。ケアマネとして働く人も、18年度をピークに減少しており、22年度は18万3278人だった。

会合で厚労省はケアマネの人材確保に向けて議論する論点として、ケアマネを受験するための保有資格や実務経験など受験要件の拡大を挙げた。ケアマネの離職防止や、離職ケアマネの職場復帰についても提示した。

こうした提案に委員からは「専門職によっては5年から3年に緩和してもよいのではないか」といった具体的な意見も出た。

このほか厚労省は、5年ごとの資格更新時に受講が必要な法定研修の内容や時間数についても論点として挙げた。