介護福祉士試験で「パート合格」導入 厚労省が概要発表

2025年0716 福祉新聞編集部

厚生労働省は4日、第38回介護福祉士国家試験の概要について発表した。複数の科目ごとに合否を判定する「パート合格」を導入する初めての試験となる。2026年1月25日に全国35都道府県で実施され、合格発表は3月16日。

少子高齢化が進展する中、厚労省は40年度末までに新たに約57万人の介護人材が必要と見込む。しかし、25年の介護福祉士受験者は7万5387人。18年の9万4610人をピークに減少しているのが現状だ。

そのため厚労省は昨年、介護福祉士を取得する意欲を維持し、受験者の増加につなげるため、パート合格の導入を決定。13科目ある試験を3パートに分け、合格水準に達したパートは、翌々年度の試験まで受験を免除する。再受験の際は、不合格パートだけ受験することができる。

受験料は1万8380円。8月6日から社会福祉振興・試験センターのウェブサイトなどで受け付けを開始する。問い合わせは同センター(電話03・3486・7521)。

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