特養でチャリティーラン開催 利用者も車いすで参加(丹緑会、栃木)
2025年03月25日 福祉新聞編集部
国際女性デー(3月8日)に合わせて、栃木県小山市の社会福祉法人丹緑会(山中桓夫理事長)が運営する特別養護老人ホーム「栗林荘」で8日、チャリティーランイベント「ホワイトリボンラン2025」が開催された。国際協力NGOジョイセフ(明石康会長)の主催。
今年は全国59拠点が会場となっており、栗林荘は栃木小山拠点。エントリーしたのは約60人で、利用者も施設職員に車いすを押してもらって参加した。
少し肌寒い気候の中、午前11時にスタート。コースは、施設に隣接する農道(公道)約1キロ。車いすで参加した利用者は、終始周囲に笑顔を振りまきながら、ゆっくりとしたペースで楽しそうに完走した。
イベント終了後、93歳の利用者に話を聞くと「久しぶりに運動した気分になった。来年の参加も楽しみ」と上機嫌だった。
国際女性デーは、性差別のない社会の推進や女性の権利を守るための行動を再確認するための日として、1975年に国連で制定された。
高齢者施設を運営する福祉法人が、国際女性デーの意義に賛同してイベントを開催するのは全国的にも珍しい。施設で広報を務める介護員の菅野美音さんは「(イベントの参加は)施設が地域に開かれていることを示すきっかけの一つになれば」と開催意義を説明した。