放課後デイの指定取り消し 虚偽報告や不正請求で〈熊本市〉

2025年0722 福祉新聞編集部

熊本市は1日、合同会社グロウが運営する放課後等デイサービス事業所「ひかりっこ」(熊本市北区梶尾町)の指定取消処分を行ったと発表した。処分日は9月1日付。児童発達支援管理責任者(児発管)や指導員の虚偽報告、不正請求などが多数確認された。

市によると、事業所は児発管の常勤要件を満たしていなかったにもかかわらず配置していると虚偽報告し、減算措置を受けることなく給付費を請求。児童指導員や保育士を複数配置しているように装い、配置基準や加配加算の条件を満たしているように偽っていた。また、保育士の実務経験証明書を偽造するなど、悪質な行為もあったという。

不正請求額は約996万円。加算分を含めた返還請求額は1394万円に上る。同市は厚生労働省と熊本県に報告するとともに、市のホームページで処分内容を公表し、周知を図る方針。

2024年1月から25年8月までの給付費については、今後改めて監査を行う予定。

指定障害児通所支援事業所は、障害のあるこどもたちが放課後や長期休暇中に通い、生活能力の向上や社会性を育む大切な役割を担っている。市は再発防止と監査体制の強化に取り組むとしている。

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