東京・町田市がJ1ゼルビアとコラボ クラブハウスで介護の仕事座談会

2025年0717 福祉新聞編集部
ゼルビアのマスコット「ゼルビー」も参加した

東京都町田市は6月23日、サッカーJ1のFC町田ゼルビアのクラブハウスで、市内の高齢者施設で働く中堅職員を対象にした「介護のしごと座談会」を初めて開催した。事業所を超えたつながりをつくり、人材定着を図ることなどが狙い。

当日は同市内の特別養護老人ホームや訪問介護などで働く14人が参加。グループに分かれて仕事の課題などを話し合った。また、介護の仕事を続けるための施策についても議論。「自由な勤務体系がいい」「勤務年数に応じたプレゼントがあれば」などの意見が出た。

このほか「ゼルビアの試合会場にブースを出して仕事の魅力を伝えたい」などとサッカー好きな介護職ならではの意見も出た。

2024年にJ1昇格を果たしたゼルビアはいきなり優勝争いに絡むなど旋風を巻き起こした。一方で地域活動にも力を入れており、これまで認知症当事者を招いた試合観戦や障害者に関する講座などを開催してきた。

ゼルビアの野村卓也地域振興部長は「地域と協働して魅力的な街をつくることがチームの原動力になる」と話す。一方、同市いきいき総務課の武藤正道課長も「市民に人気のゼルビアとコラボすることで、介護の仕事を選択肢に入れる人を増やしたい」と語った。

同市とゼルビアは24年に高齢施策に関する協定を締結。連携項目には介護人材確保が盛り込まれており、催しはその一環だという。

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