乳幼児突然死症候群に注意 11月は対策強化月間
2025年11月11日 福祉新聞編集部
毎年11月は乳幼児突然死症候群(SIDS)の対策強化月間。SIDSは何の予兆や病歴もないのに乳幼児が睡眠中に亡くなってしまう原因不明の病気で、窒息などの事故とは異なる。12月以降の冬期に発症しやすい傾向があり、1999年度から対策強化月間に定めている。国や関係団体は発症率を低くするポイントなどの普及啓発を実施する。
SIDSの発症リスクを低くするための三つのポイント((1)1歳になるまではあおむけに寝かせる(2)無理のない範囲で母乳育児(3)保護者はたばこをやめる)をポスターやリーフレットを通じて啓発している。周知・普及では、健やか親子21推進本部の参加団体に協力を求める。
行政機関や関係団体を通じて医療機関に対し、乳幼児の死体検案を行う際はSIDSと、虐待または窒息事故とを鑑別するために的確な対応を行うことなどを依頼する。
こども家庭庁によると、2024年にはSIDSで55人の乳幼児が亡くなっており、乳児期の死亡原因で第3位となっている。

