世界メンタルヘルスデーに東京タワーを点灯

2025年1022 福祉新聞編集部
点灯ボタンを押した参列者ら

国際記念日「世界メンタルヘルスデー」(10月10日)にちなみ、東京タワーをライトアップする点灯式が10日夜、都内で開かれた。ライトアップはメンタルヘルスへの理解を深めるため2020年10月に始まり、今年で6回目。

主催団体「シルバーリボンジャパン」(関茂樹代表、横浜市)にちなんだ銀色と、世界メンタルヘルスデーのシンボルカラーになる緑色が5分ごとに切り替わり、タワーのある港区内の路上は写真撮影する観光客らでにぎわった。

点灯式には厚生労働省の野村知司障害保健福祉部長、田村綾子日本精神保健福祉士協会長、山下康日本社会福祉士会長らが参列した。

野村部長は冒頭で「メンタルヘルスの問題は誰にとっても関わりがあることだ。そうした理解を深めていくことが大切だ」とあいさつした。

厚労省が「心のサポーター養成事業」に取り組んでいることにも触れた。点灯式の司会を務めたフリーアナウンサーの渡邊渚さんは、自身もその研修を受講したと明かした。

研修はメンタルヘルスの基礎や人の悩みを聴くスキルを学ぶもので、21年度に開始。メンタルが不調になった人のそばにいる家族らが応急手当できるよう開発された。

今年9月末までに全国で2万5850人が受講した。厚労省は33年度末までに100万人の受講を目標に掲げている。

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