放課後デイの指定取り消し 不正請求、虚偽報告で〈横浜市〉

2025年0911 福祉新聞編集部

横浜市は8月13日、児童福祉法に基づく特別監査で、神奈川区の放課後等デイサービス事業所「ハッピーキッズ菊名教室」の運営基準違反や不正請求、虚偽報告が認められたとして、8月31日付で事業所の指定を取り消す処分を決定した。

同事業所はPanda Kids社(東京都墨田区)の運営で、2023年3月に横浜市から指定を受け、定員10人で開設された。

監査の結果、個別支援計画を作成せず更新も怠ったままサービスを提供したほか、人員基準を満たしていないにもかかわらず「サービス提供職員欠如減算」を適用せずに給付費を請求していた事実などが確認された。

さらに24年11月の運営指導では、不正に作成した個別支援計画書を提示し、適正に作成・更新しているよう装った虚偽報告もしていた。

市は、同社に合計3552万4763円の返還を求めるとともに、利用者負担分45万4291円についても返還を指示した。法人側は返還に応じる意向を示している。

今回の指定取り消しにより、同事業所は8月末で運営を終了。市は利用者全員の意向を確認し、引き続き放課後等デイサービスの利用を希望するこどもについては、近隣の他事業所を案内するなど、サービスが途切れないよう指導をする方針だ。

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