中高進学で3人に1人が借金 困窮世帯の保護者調査

2025年0425 福祉新聞編集部

今年4月に中学生、高校生になるこどものいる困窮世帯の保護者3人に1人が、入学準備のために借金をすると回答したことが、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの調査で分かった。

制服や学習に使うタブレット代といった卒業・入学の費用捻出方法を尋ねたところ、約6割が「ほかの生活費を削る」とし、そのうち「親自身の食事量を減らしている」とした人が71%だった。

捻出が難しい費用として、前年よりも多くなったのは「パソコン・タブレット代」(新高校1年生の保護者の60%)だった。

調査団体はその学校指定以外の制服、運動着も選べる選択制の導入や、義務教育の入学前支給にあたる準備金を高校入学前にも設けることを国に対して要望している。

アンケートは同団体に入学サポート給付金(中学生3万円、高校生5万円)を申請した保護者ら2135人に今年1月、複数回答で尋ねた。

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