物価高で再び生活困窮 滋賀県社協がコロナ貸し付け利用者調査
2025年04月04日 福祉新聞編集部
滋賀県社会福祉協議会は3月14日、県内のコロナ特例貸付利用者に関する2024年調査の結果を公表した。23年調査と比べて家計が「とても厳しい」と答えた人が増え、食料、家賃、公共料金の支払い、借金の返済などに困っている人が増加した。谷口郁美副会長は「コロナ特例貸付は一時的に役立ったが、もともと生活に余裕がなかった人が物価高により再び生活が困窮しつつある」と分析している。
24年調査は24年10~11月に、23年調査と同じ9392人を対象に行い、3083人から回答を得た(有効回収率33%)。
貸し付け利用者の幸福度は横ばいで、依然として全国平均、県平均と比較して著しく低かった。回答者の8割が返済に不安を抱えており、特に償還猶予中の人の7割が「とても不安」と答えた。困ったときに相談できる人が「いない」との回答が4割を占めた。
貸し付け利用者のフォローアップ支援として、県社協は独自に全戸訪問を実施している。1月末時点で対象の全2万1889世帯を回り終え、2巡目に入っている。直接面談ができたのは7738世帯(35%)だった。
調査では、社協職員と話をした人は幸福度が上昇する割合が高く、自宅訪問を受けた人は返済の不安が軽減する割合が高かった。県社協の全戸訪問により改善されたと捉えることもでき、谷口副会長は「一人ひとりへの丁寧な対応が効果を上げているのではないか」とみている。県社協は今後も、プッシュ型、アウトリーチ型の相談支援活動を行い、家計改善を中心とした生活再建を支援する。
県内の貸し付け総額は241億円。1月末時点の償還率は38%(全国平均28%)、償還免除率は40%(43%)となっている。