「じどうかんもあるよ」自殺防止に全国で呼び掛け〈児童健全育成推進財団〉
2025年08月05日 福祉新聞編集部
一般財団法人児童健全育成推進財団(鈴木一光理事長)は、小学生や中高生世代に向けたメッセージ「じどうかんもあるよ」の発信を始めた。期間は自殺予防週間(9月10~16日)までで、こどもの命を守る取り組みの一助となることを目指している。
「じどうかんもあるよ」というメッセージを込めたポスターを、児童館に通うこどもたちが作成し、チラシにして掲示、配布しているほか、児童館の広報誌に掲載したり、カードに印刷して館内や関係施設に設置したりしている。
ポスターは各児童館の地域状況に合ったオリジナルメッセージ「児童館においで」「必ず力になる」「LINEで相談して」なども加え、児童館の地図やQRコードを貼り付けて掲示し、児童館に行きやすいように工夫している。
児童館を利用したことがないこどもが来館するきっかけづくりとして、Wi-Fiが利用できる、自習スペースがあるといった具体的な利用シーンをSNSで発信している。
厚生労働省と警視庁によると、2024年に自殺した小中高生は529人。1980年の統計開始以来、過去最多で、学校の長期休み明けに自殺者数が増加する傾向もある。