ヤングケアラーを漫画で 長崎大漫画研究会が制作
2025年04月16日 福祉新聞編集部
長崎大漫画研究会は、中学、高校生向けのヤングケアラー広報啓発漫画を制作した。長崎県が依頼し、ケアラーに関するシンポジウムを傍聴したり、ケアラーの支援団体に話を聞いたり、文献を調べたりして完成させた。
制作に携わったのは同研究会に所属する村田貴司さん、小田隼さん、開発美咲さんの3人。題名は「カゲロウの僕ら」で32ページ。
ある高校の2年生クラス。社会問題の調べ学習で、班の一つがヤングケアラーを調べることに。しかし、班の3人のうち2人がヤングケアラー当事者であることが分かり、調べ学習を通じて支援につながるなど、状況が改善していく様子を描いた明るいストーリーに仕上がっている。
ヤングケアラーの早期発見と支援につながる一助になればと、県は県内の中学、高校にこの漫画を周知していく。
福祉分野の広報啓発で漫画を活用する自治体が出てきており、島根県では認知症に対する理解を深めるための漫画を制作している。