秋田県初の里親支援センター 福祉法人みそのが運営
2025年10月29日 福祉新聞編集部
秋田県は10月、県内初となる里親支援センター「TOMONY(トモニー)」を秋田市内に開設した=写真。運営は同市内で児童養護施設を運営する社会福祉法人みその(神奈川県藤沢市)に委託。里親、里子への総合的な支援を展開し、里親委託率の向上を目指している。
県によると、社会的養護を必要とするこどもは毎年およそ200人。里親委託率は2024年度(速報値)で約25%。県内の里親やファミリーホーム約170世帯のうち約40世帯が里子51人を迎えている。国の目標にならい、県は29年度までに里親委託率が乳幼児75%以上、学童期以降50%を目指しており、同センターを設置して委託率の向上を図りたい考えだ。
同センターのスタッフは施設長、リクルーター、トレーナー、里親等支援員(2人)の計5人。里親のリクルートからマッチング、委託解除後の支援に至るまで一貫した里親、里子支援を展開する。
里親支援センターは、22年改正児童福祉法により児童福祉施設として位置付けられ、24年度から設置できるようになった。4月1日時点、34自治体で55カ所設置されている。
こども家庭庁は来年度、同センターの設置を後押しするための新規事業に着手。アドバイザーを派遣して未設置自治体への立ち上げ支援などを実施する。概算要求額は2億円。

