市内で2カ所目 東部児相を開所〈札幌市〉
2025年10月14日 福祉新聞編集部
札幌市は9月22日、市内で2カ所目となる「東部児童相談所」を白石区に開設した。児童虐待相談や一時保護の需要が増える中、既存の児相と併せた2カ所体制により、迅速で細やかな支援を行う。
施設は延べ床面積約4000平方メートル、鉄筋コンクリート造4階建てで、建築費は約24億円に上る。
所管区域は白石、厚別、豊平、清田の4区。面談室や心理検査室に加え、司法面接室なども備え、こどものプライバシーと権利擁護に配慮した設計となる。
一時保護所の定員は36人(男女各18人)で、既存児相の50人と併せて市全体の受け入れ体制を強化する。
市は「地域のこどもと家庭に安心を提供する場所として、こどもが笑顔で成長できる社会の実現に向け、児童福祉行政の充実を図る」としている。