学童保育156万8588人登録で過去最多 待機児童673人減の1万7013人

2025年0804 福祉新聞編集部

こども家庭庁は7月29日、5月1日時点の放課後児童クラブ(学童保育)の実施状況の速報値を公表した。登録児童数は156万8588人で過去最多を更新し、国が掲げる受け皿整備の目標(152万人分)を達成した。待機児童は前年から673人減の1万7013人だった。

登録児童数は右肩上がりで増加を続けており、前年から4万8636人増えた。共働き世帯の増加や学童保育の認知度向上が背景にあるとみられる。

待機児童は前年から減少したものの、過去6番目に多い状況になっている。安里賀奈子成育環境課長は「待機児童は引き続き多く、喫緊の課題として(対策の)手を緩めない。早期解消に向けて市町村と連携しながら取り組みを進めていく」と述べた。

学童保育の需要をめぐっては夏休みに高まり、年度後半にかけて落ち着いていく傾向がある。国は夏休み期間中に事業所外の分室で学童保育を実施する場合にも必要な運営費を補助するなど支援の充実を図っている。

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