看護師がお迎えに 新たな病児保育を開始〈静岡市〉
2025年08月01日 福祉新聞編集部
就労する保護者に代わり、急な発熱や回復期のこどもを預かる病児保育事業をめぐり、静岡市は7月、保育施設で体調不良になったこどもを保護者に代わって看護師がタクシーで迎えに行く「急病時あんしん預かり保育」を始めた。利用料は通常の病児保育と同額でタクシー料金の負担はない。
これまでの病児・病後児保育室(3カ所)では、事前に病院への受診や送迎が必要で、保護者は職場を離れるなどの緊急対応が必要となっていた。
一方、どうしても仕事を抜けられない保護者もいるため、同市は看護師が保育施設まで迎えに行き、医療機関での診察に付き添い、保護者の迎えが来るまで預かってくれる新たな病児・病後児保育を実施することにした。
静岡済生会総合病院(駿河区)の院内保育所内に設置した病児・病後児保育室「なでしこ」で実施。スタッフは保育士1人、看護師2人の計3人。
なでしこから片道5キロ程度の保育所やこども園に通う生後56日から就学前までのこどもが対象。定員3人。利用には事前登録が必要になる。