保育士配置基準改善を 学識者の会が発足

2025年0724 福祉新聞編集部
配置基準の改善を訴える学識者の会呼び掛け人

「『子どもたちにもう1人保育士を!』を求める学識者の会」が6月26日発足した。大学教授や弁護士ら12人が呼び掛け人に名を連ねる。OECD(経済協力開発機構)諸国並みの水準をにらみ、保育現場などとの意見交換も重ね国への提言を目指している。

保育士配置基準の改善に向けて活動する「子どもたちにもう1人保育士を!」全国保護者実行委員会と、保育士らでつくる同・全国実行委員会とともに、厚生労働省で発足会見を開いた。

学識者の会から、池本美香日本総合研究所上席主任研究員▽加藤繁美山梨大名誉教授(幼児教育)▽本田由紀東京大大学院教授(教育社会)▽大宮勇雄福島大名誉教授(保育)の4人が出席。配置基準の改善とともに保育士の働き方を抜本的に見直す必要性などを訴えた。

保育士の配置基準をめぐっては、2024年度に保育士1人に対し、3歳児が20人から15人、4、5歳児が30人から25人に基準が改善。1歳児については25年度、ICT(情報通信技術)活用などの条件付きで6対1から5対1への改善に対応するための加算が設けられた。

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