安心して歩けるまちへ 点字ブロック一斉点検〈鳥取県〉

2025年1030 福祉新聞編集部
米子駅前周辺の点字ブロックを点検する視覚障害者ら=鳥取県提供

10月10日の「目の愛護デー」に合わせ、鳥取県で点字ブロックの一斉点検が行われた。視覚障害者団体から特に不具合を感じているとの声が多かった米子駅前周辺など3カ所で、当事者や道路管理者らが県の点検チェックリストを基に点字ブロックの剥がれや摩耗のほか、周辺の障害物も確認した。

この3カ所以外は今月中か、遅くとも今年度中に、道路管理者である国や市町村に県チェックリストを基に点字ブロックを点検するよう県は協力を呼び掛けている。見つかった不具合については、県管理道路の場合は年度内に改修。国や市町村に対しては可能な範囲での対応を依頼する。

また、一斉点検を実施した民間施設に対し、修繕費の補助制度を創設。1カ所当たり25万円を上限に補助し、県と市町村が折半で負担する。20カ所分の利用を見込む。

視覚障害者の安全な歩行環境の確保に向け、県は昨年11月、当事者団体や県内市町、交通機関などが参加する「点字ブロック点検に係る連携会議」を設置し、点字ブロック不具合への対策などを協議している。

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