肢体不自由児・者の美術展 絵画や写真など122点入選

2025年1219 福祉新聞編集部
折戸さんの作品「理想のベッドとミキサー食を提供するコリアンキッチンカー」

日本肢体不自由児協会が主催する「第44回肢体不自由児・者の美術展/デジタル写真展」が3~7日、東京芸術劇場(東京都豊島区)で開催された。

同美術展は「手足の不自由な子どもを育てる運動」の一環。全国から応募のあった絵画176点、コンピューターアート94点、書153点、デジタル写真410点の中から、審査会が選出した入選作品122点が展示された。

厚生労働大臣賞には絵画部門で多機能型事業所そうじゃ晴々(岡山県)の岩崎龍介さん(41)の「総社百景『伯備線清音駅』」、コンピューターアート部門で石川病院(石川県)の折戸博映さん(35)の「理想のベッドとミキサー食を提供するコリアンキッチンカー」が選ばれた。

岩崎さんは「頸髄損傷による四肢まひで筆圧が弱いが、そのために柔らかく繊細なタッチが生み出される」とコメントした。折戸さんは手足が不自由なため、下唇でタッチセンサーを押し、マウス操作とスクリーンキーボード入力で制作したという。

このほかの主な入賞作品は次の通り。

◆文部科学大臣賞

茨城県立下妻特別支援学校小学部2年、小林禾奈さん(8)のコンピューターアート「せおりつひめ」▽青森県立青森第一高等養護学校3年、小山内龍弥さん(18)の書「新」

◆内閣府特命担当大臣賞

青森県立青森第一養護学校中学部1年、阿部さくらさん(13)の絵画「自画像」

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