特別支援学校と小学校が合同授業 ユニバーサルカルタで交流〈群馬県〉

2025年1218 福祉新聞編集部
障害の有無にかかわらず協力してカルタを楽しんだ

群馬県が「インクルーシブ教育モデル校」に指定している玉村町立上陽小と県立伊勢崎特別支援学校が3日、上陽小の体育館で合同授業を実施した。こどもたちが制作した、障害の有無にかかわらず楽しめる「ユニバーサル上毛カルタ」を使い、両校の児童が交流した。

ユニバーサル上毛カルタは、読み札がなく、絵札と立体の3Dカルタを用いる。遊び方は児童が自ら決める。

この日、同小の4年生35人(支援学級在籍者含む)と特別支援学校4年生19人が参加し、三つのグループに分かれてカルタを楽しんだ。

あるグループは目隠しをした児童が、ほかの児童のヒントをもとに、3Dカルタに触って、絵札を言い当てるゲームをした。

3Dカルタは絵札の一部を表現しているため、触っただけで何の絵札か判断するのが難しい。児童たちは「ゴツゴツしてる」「波線が多い」などと言い合い、正解にたどり着けたらみんなで万歳をして喜んだ。

上陽小は、文部科学省の「インクルーシブな学校運営モデル事業」の委託先として2024年度に県から指定を受けた。特別支援学級の児童が、通常学級の児童と同じ授業を受けるなど、日常的にインクルーシブ教育が行われている。

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