「点字ブロック知って」 視覚障害児らが駅で呼び掛け(埼玉)

2024年0611 福祉新聞編集部
川越駅で呼び掛けながらメッセージ入りティッシュを配る星野くん(左)ら

「私たちの大切な通り道。点字ブロックをふさがないで」

1日、JR川越線と東武東上線の川越駅東西連絡通路で、川越市の埼玉県立特別支援学校塙保己一学園(盲学校)の児童生徒、保護者、卒業生、教職員ら約40人が、通行人にメッセージ入りのティッシュを配りながら理解を呼び掛けた。

点字ブロックの上で立ち話をしたり、物や自転車が置かれたりすることがあるが、点字ブロックの意味を知らない人も少なくないため、学園では約10年前から川越駅で啓発キャンペーンをしている。 現在、学園の児童生徒は96人おり、通学に電車を利用している人もいる。

大きな声で協力を呼び掛ける小学4年の星野恵生くんは「駅にたくさん人がいて大変な思いをしたことがある。みんなに点字ブロックを知ってもらいたい」と話した。

同日は白杖の妖精「つえぽん」や埼玉県の「コバトン」などのマスコットのほか、JRと東武鉄道の両川越駅長、駅員も参加。2000個のティッシュを30分程度で配り終えた。

寺田智礼校長は「点字ブロックの理解が広がるようアイデアを出してやっていきたい」と述べた。