障害児の手当3.2%増 物価や賃金の上昇を反映 上げ幅は過去最大
2024年01月29日 福祉新聞編集部厚生労働省は19日、公的年金の2024年度の支給額を物価や賃金の上昇を反映し、23年度より2・7%増やすと決めた。一方、障害児への手当などは3・2%増額する。
公的年金は将来世代のために今の年金を抑制する措置を発動したため、名目手取り賃金変動率(3・1%)から0・4%調整し2・7%とした。
障害児への手当はそうした調整をせず、23年の物価変動率(3・2%)に基づいて支給する。これにより、月額5万3700円だった特別児童扶養手当(1級)は、24年度は1650円増の5万5350円になる。
1650円の上げ幅は、現行の計算式になった1994年以降で過去最大。
ひとり親家庭に支給する児童扶養手当(第1子)は月額4万4140円だったが、24年度は1360円増の4万5500円になる。この上げ幅も過去最大という。
特別児童扶養手当の支給対象となる障害児(20歳未満)は、23年1月現在で28万5345人。児童扶養手当の受給者は同87万2797人。