高齢者施設入所者の服薬回数減へ 日本老年薬学会が手順示し提言

2024年0527 福祉新聞編集部
高齢者施設の服薬簡素化概要図

日本老年薬学会(秋下雅弘代表理事)は17日、高齢者施設入所者の服薬回数を減らすよう求める提言をまとめた。服薬をできるだけ昼の1回にまとめることを目標とし、その手順を7段階のフローチャートにした。薬の飲み間違い、高齢者本人や介護職員の負担を減らすのが狙い。薬によっては服薬の時間が起床時などと決まっているものもある。安全性や効果に影響しないか確かめた上で進めるべきだとしている。

服薬回数を減らす「簡素化」の手順は「簡素化の対象となる薬剤の特定」から始まり、「多職種での変更の協議」「処方変更の実施」など七つの段階を踏む。このフローチャートや簡素化の事例集を盛り込んだ提言は同学会のホームページに掲載している。