買い物支援バス運行 地元企業の協力で実現(福岡市社協)

2025年0130 福祉新聞編集部
出発式の様子

福岡市西区の最南部に位置する金武校区で16日、「買い物等送迎支援バス」の運行が始まった。福岡市社会福祉協議会が支援する地域福祉活動の一環で、地元企業が車両と運転手を提供することで実現した。16日は出発式が行われ、地元住民が利用した。

支援バスは「おにぎり号」と名付けられた。定員は9人(添乗ボランティア1人含む)で、毎週水、木曜日の午前10時から運行する。

校区内の複数の場所から乗ることができ、ショッピングモールやスーパーマーケット、銀行、郵便局などを巡り、乗車場所まで戻ってくる。

同校区内にはスーパーがなく、交通の利便性の低い地域も少なくなかった。そこで、金武校区自治協議会が住民にアンケートを実施。多くの人が買い物や移動支援を望んでいることが分かったという。

自治協として買い物支援の取り組みを検討していたところ、地元企業の林ホールディングズが、地域貢献のため無償で車両と運転手を提供してくれることになった。西区社協なども協議に加わり、地域と企業との協定書作成や、運行ルートの検討などを行い、事業が実現した。

同社協は、今後も買い物支援などを通じて地域の福祉向上に努めていく方針だ。