京都の2福祉法人がコラボインターン 垣根越えた学びを提供
2025年09月30日 福祉新聞編集部
京都府北部の社会福祉法人みねやま福祉会(櫛田啓理事長)と、府南部の社会福祉法人南山城学園(磯彰格理事長)は2、3日、両法人の現場を体験するコラボインターンシップを実施した。4度目となる今回は福祉系だけでなく、多様な学部から大学生6人が参加。現場を体験することで福祉に対する固定観念が大きく変わった様子もみられた。
初日は、南山城学園の障害者支援施設「紡」、地域福祉支援センター宇治小倉を見学。利用者が案内役を務めるユニークな体験もあった。法人が運営するカフェでランチを食べながら、地域とのつながりを感じ、交流を深めた。
2日目は、みねやま福祉会に移り、複合型施設「マ・ルート」で若手職員との座談会のほか、4月に開設した障害福祉サービス事業所「ぐるり」、児童養護施設、乳児院を見学し、福祉の多様性を学んだ。
最後はグループワークで2日間の学びを振り返り、「自分なりの福祉の魅力」を言語化する時間が設けられた。参加した大学生は「福祉施設は静かで活気が少ない場所だと思っていたが、実際は人が生き生きと暮らし、さまざまな取り組みがあることに驚いた」と話した。
両法人は2023年に社会福祉連携推進法人「きょうと福祉キャリアサポート」を設立。経営基盤の強化、人材育成を目的としている。コラボインターンシップも、その枠組みを活用した取り組みの一環だ。両法人は幅広い福祉サービスを提供しており、「京都全体で福祉を支える」という共通理念のもと、今後も連携を深めていく。