次世代のリーダーが発表 ふくし未来塾

2025年1106 福祉新聞編集部
左から水口さん、西島さん、三牧さん、小原さん

全国社会福祉協議会は10月10日、東京国際展示場(東京都江東区)で、次世代のトップリーダーを育成するふくし未来塾に関するイベントを開催した。4人の修了生が登壇し、地域における公益的な活動を立ち上げた経緯などについて語った。

2022年度に始まったふくし未来塾は、社会福祉法人の役職員を対象にした1年間のプログラム。対話型演習を通して徹底的に自分の地域と向き合い、課題解決に向けた言語化が求められる。

イベントで司会を務めた中央福祉学院の山下興一郎主任教授は「福祉制度の枠を越えて地域で支え合う社会に向けた未来志向の取り組みだ」と説明した。

奥州いさわ会の小原守さん(1期生)は未来塾での学びから若手職員に呼び掛けてチームを結成。民間企業も巻き込んだアウトドアイベントやこども食堂を手掛けた。

福岡の慈愛会で働く西島和秀さん(3期生)は若手職員らと重度障害のあるこどもを対象にした遊び場を開催。未来塾で学んだリーダーシップの考え方についても触れ「遊びを大切にする文化を根付かせたい」と話した。

また、神奈川のみなと舎で働く水口浩一さん(3期生)は医師として診療する中で、地域課題を抱える患者も資源ととらえたマッチング事業を実施。「標準をはみ出すことが法人の大きな魅力になる」と述べた。

東京の調布市社会福祉事業団で働く三牧由季さん(4期生)は、子ども家庭支援センターでの支援を踏まえ、親子で入浴剤を作るイベントを開いた。「今後はほかの団体も巻き込みながら、多角的に仕掛けたい」と意気込みを語った。

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