9割が賃上げ実施 25年度実態調査、医療・福祉は85%〈厚労省〉
2025年10月28日 福祉新聞編集部
厚生労働省が14日に発表した賃金引き上げの実態に関する調査で、2025年に平均賃金を引き上げた企業が92%に上ったことが分かった。
調査は7~8月にかけて、常勤で100人以上を雇用する3643社を対象に実施。1847社が回答した。平均賃金には定期昇給などのベースアップを含み、残業やボーナスは対象外としている。
賃上げした企業の割合を分野別に見ると▽電気・ガス・水道業100%▽製造業98%▽教育・学習支援業87%▽医療・福祉85%▽宿泊・飲食サービス業78%――だった。
また、賃金の改定額は昨年より1640円増の1万3601円で、3年連続の過去最高を記録した。定期昇給制度がある企業でベースアップを行う割合は58%だった。

