カスハラあった3割 ケアマネ協会が調査
2025年05月13日 福祉新聞編集部
日本介護支援専門員協会(柴口里則会長)は4月19日、介護現場で働くケアマネジャーの3割が過去1年間でカスタマーハラスメントを経験していたとする調査結果を発表した。調査は2024年11~12月にかけて会員1935人を対象に実施、1293人が回答した(有効回答率67%)。
過去1年間にカスハラを受けたかについて聞いたところ、「ある」と答えたのは34%。カスハラをした人は、利用者の主介護者やキーパーソン(72%)が最も多く、利用者本人(44%)、サービス事業所や取引先(14%)と続いた。保険者などの公的機関(8%)からもあった。
カスハラの内容(複数)は言葉の暴力や精神的な攻撃(71%)▽過度な要求や不当な要求(56%)▽不当なクレーム(44%)▽度を越えた電話や面接(32%)――が挙がった。
こうしたカスハラに対し、相談したのは89%で、我慢したのは8%。相談した人のうち、「解決した」は29%、「解決までは至らなかったが改善した」は40%、「解決しなかった」は26%、「かえって悪化した」は1%だった。
回答したケアマネは女性が75%を占め、年齢の中央値は53歳だった。基礎資格は介護福祉士が65%で、看護師などが14%、社会福祉士・精神保健福祉士が9%だった。