半数が他職種に転職 外国人介護人材の定着度調査〈老施協〉

2025年0812 福祉新聞編集部
老施協ウェブサイト

外国介護人材の転職理由の約半数が介護関係以外の他職種に転職するためだったことが、全国老人福祉施設協議会(大山知子会長)の調査で分かった。調査は1~2月に行い、192の会員施設の回答を集計した(回答率23%)。回答施設が受け入れている外国介護人材は計1177人。

過去5年間の離職理由は、介護関係以外の他職種に転職が52%で最多。次いで賃金の不満36%▽病気27%▽他施設に転職23%だった。

転職勧誘の有無を聞くと、71%は「勧められたことがない」と答えた。一方、友人や家族から勧められたとの回答が41%、職業紹介事業所、登録支援機関、監理団体から勧められたとの回答も各3~4%あった(複数回答)。

転職を受け入れた施設は70カ所(37%)。人数は183人で、都道府県でみると神奈川24人▽東京21人▽愛知19人が多く、都市部に移るケースが目立った。

今の職場が良いと感じる点を聞くと、上位は職場内のコミュニケーション、悩みや不満の相談体制、希望に合ったシフト調整で、給与などの待遇よりも多く、職場環境の充実が人材定着に重要なことも分かった。

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