地域、利用者に感謝 社会福祉法人浴風会が創立100周年式典
2025年05月05日 福祉新聞編集部
東京都杉並区の社会福祉法人浴風会(寺尾徹理事長)は4月24日、創立100周年の記念式典を開いた。福祉関係者ら約240人が出席し、法人のさらなる発展を願った。
同会は1925年、関東大震災で困窮した高齢者を支える財団法人として、皇室からの御下賜金や義援金をもとに設立。事務所は旧内務省社会局(現在の厚生労働省社会・援護局)に置かれた。
第二次世界大戦後には生活保護法による保護施設として再生し、52年には社会福祉法人になった。現在、7カ所の高齢者施設のほか、病院や地域包括支援センターなどを運営している。
式典で同会の江利川毅会長は「浴風会の発展は、地域住民や利用者、関係機関の支援のたまものだ」と強調。「新たな100年に向かい、さらなる事業充実に取り組みたい」と決意を語った。式典では長年法人の運営を支えた功労者への表彰も実施された。
式典には高円宮妃久子さまがご臨席されたほか、伊原和人厚労事務次官、小池百合子東京都知事らも出席した。