「消滅可能性自治体」4割 人口戦略会議が分析

2024年0512 福祉新聞編集部

民間有識者でつくる「人口戦略会議」(議長=三村明夫・前日本商工会議所会頭)は4月24日、全国の市区町村のうち4割超に当たる744が「消滅する可能性がある」とする報告書を発表した。

国立社会保障・人口問題研究所の推計を基に1729の自治体(政令市は1市とし、福島県の浜通り地域はひとまとめで推計)を4分類した。

そのうち、20~39歳の女性(以下、若年女性)が2050年までに半分以下に減る自治体を「消滅可能性自治体」と定義した。

このほか、出生率が低く、他地域からの人口流入に依存する「ブラックホール型」(25自治体)、100年後も若年女性が5割近く残る地域を「自立持続可能性自治体」(65自治体)がある。

それ以外は「その他」(895自治体)とし、札幌市や名古屋市といった政令市も含む。そのほとんどで若年女性人口の減少が見込まれると分析した。

地域別にみると、北海道と東北は「消滅可能性自治体」が多く、計282にも上る。大都市は「ブラックホール型」が多い。九州、沖縄は「消滅可能性自治体」が少なく、「自立持続可能性自治体」が34と多い。

同会議は今年1月、若者支援や人口戦略を扱う司令塔「人口戦略推進本部(仮称)」を内閣に設け、国家ビジョンを描くよう提言した。これまでの政府の少子化対策については「単発・対症療法的だった」と批判した。