初の福祉サービス実践・研究発表会 長岡福祉協会など

2023年1224 福祉新聞編集部
あいさつする田宮委員長

第1回福祉サービス実践・研究発表会が17日、戸山サンライズ(東京都新宿区)で開かれ、100人以上が参加した。高齢や障害分野などで働く職員らが現場の取り組みを披露した。

 

発表会は、社会福祉法人長岡福祉協会(新潟県)などで構成する実行委員会が、福祉現場のスキルアップなどを目的に主催。開会にあたり、同協会副理事長の田宮尚明大会長は「新型コロナもあり、アウトプットする研修が少ない。医療職と同様、福祉職も発表する機会を増やすことで、レベルアップの機会になれば」と述べた。

 

発表会では「日常のケア」「多職種連携」「人材育成」の3分科会において28演題の発表があった。

 

同協会のワークセンター寺泊で働く小林桃花さんは、生活介護事業を利用する障害者の口腔こうくうケアについて話した。具体的には、外部講師による口腔ケア研修を開催。歯磨きやうがいなどのチェックシートも作り、口腔内の写真を撮って評価する仕組みを取り入れた。

 

小林さんは「職員間で重点的に磨く場所の共通理解もできた。障害特性に合わせて統一したケアもしている」と話した。今後は利用者家族との情報共有を進めたいという。

 

社会福祉法人東京栄和会が運営する特別養護老人ホームで働く田所かすみさんは、カメラ型見守りセンサーの試験導入について説明した。利用者4人を選定し、訪室に関わるデータ分析を実施。その結果、利用者の平均睡眠時間が増え、職員の意識調査でも訪室負担が11%減少した。

 

田所さんは危機管理面だけでなく、入居者の体調管理や自立に向けた介入方法などを見直す機会になったと指摘。「科学的な事実によるアセスメントから、本人にとっても妥当性の高いケアの実現が期待できる」と語った。

 

このほか、ポジティブな人間関係を構築するケア技法「ユマニチュード」と認知症の問題行動などを分析する「DEMBAS」を掛け合わせたケアや、パワーアシストスーツの導入、離職率減少に向けた新人育成などがテーマの発表もあった。