メッシュ生地吊り具 そのまま入浴も〈竹虎〉

2025年1116 福祉新聞編集部
誰でも安全に持ち上げられるスリングがリフト普及の鍵だという

竹虎(横浜市)が8月に発売したのが「かるがるスリングメッシュ」だ。幅72センチで、ナイロン製の柔らかいメッシュ生地を使用しており、そのまま入浴もできる。

従来から販売していた「かるがるスリング」は幅90センチのつり具。ベルトを左右に1本ずつ、リフトのフックに掛けるだけで簡単につり上げられる。下部のベルトには二つのループがついており、この独自の形状により利用者が自動的に最適なポジションにもなる。

ベッドのシーツにもなり、移乗時ごとの敷き込みや装着の手間もかからない。また、車いすに移乗後の抜き取りも不要だ。

同社はこれまで、施設や在宅で大規模な改装工事の必要がない天井走行リフトなどを開発。利用者が乗ったまま部屋から風呂などへ移動できるため、介護職員の負担を大幅に軽減できる。しかし、従来のスリングだとリフトで持ち上げる際にテクニックが必要だったという。

同社の飯島幹夫社長は「誰でも安全に持ち上げることができるのがリフト普及の鍵だと考えている。利用者にとってはハンモックのように包まれている感覚なので、安心して介護が受けられる」と話している。

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