見せるおむつ勢ぞろい 外出ためらわないよう〈紙おむつメーカーなど8社〉

2025年1108 福祉新聞編集部
大手8社のオリジナルデザインが集結した

紙おむつの大手メーカーなど8社が未来のおむつを展示する「オムツミュージアム」が10月8~10日、国際福祉機器展(HCR)で開かれた。隠すのではなく、むしろ人に見てもらうことを目的とした色彩豊かな作品が並んだ。

主催は一般社団法人日本福祉医療ファッション協会(平林景代表)。6月に大阪・関西万博で話題をさらったファッションショーで披露したものを展示した。村木厚子全国社会福祉協議会長も展示コーナーを訪れ、平林代表らの説明に耳を傾けた。

村木会長は高齢者が外出をためらう理由の一つに排せつの不安があるとし、「こうしたデザインが広がってほしい」と話した。

8社のうちの一つ、花王は黄色と黒色を使ったおむつが万博で好評を得た。それも後押しとなり、排せつケアブランド「リリーフ」にライトグレーの紙パンツを投入する。今月からドラッグストアのマツモトキヨシ、ココカラファインで限定販売する。「グレーは男女問わず使ってもらえる色だ。主な対象は40代以下。トイレの不安でイベント参加や旅行を諦めないでほしい」と担当者は話す。

下着メーカーのワコールもこの企画に参加した。スポーツや旅行を楽しみたい「令和のシニア世代」を応援しようと、市販の吸水パッドと組み合わせて着用する下着「おでかけ楽パンツ」を10月から販売し始めた。

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